二つの理想の母親像に挟まれて

新垣真治

2010年09月29日 01:48

子育てに悩む多くの人は、自分は親にちゃんと育てられていないと思っています。



ちゃんと話を聞いてくれなかったし、よく夫婦げんかしていたし、



母親は忙しかったし、いつもヒステリックに怒っていた…などなど。



そして、「もっと甘えさせてほしかったし、買ってほしかったし、遊んでほしかった…」



と要望が続きます。あれもこれもと、親になんでも望むんですね。



このようなとき、幼い自分は水面下の意識で



「大人になったら、私はもっと○○する母親になる!」と思っているのです。



これは幼い頃に作った「理想の母親像」になります。



それは完璧な理想の母親像です。




 
ところで、私たちが大人になってから、



電車の中やレストランなどで子どもが騒いであなたが迷惑しているとき、



「母親はちゃんとしつけるべき」と思いませんでしたか? 



これは、大人から見た「理想の母親像」です。



この二つは相反する理想の母親像です。





幼なごころの自分は「甘えさせて欲しかった」と言い、



大人の自分は「子どもはしっかりしつけるべき」と厳しい母親を求めます。





子育てを始めるとこの二つの理想像の戦いになります。


大人になって困らないように、ちゃんとしつけるべきだけど、



厳しくすると子どもは私をうるさく思うに違いない…。



母親のこんな気持ちが伝わって、子どもは厳しくすると泣きわめきます



責められるような気がしてつらいですね。



それでも、子どもの将来を考えれば、幼い頃の理想像の方を手放すべきなのです。



なにしろ、それはもう三十年も前の、視野の狭いときに作られた、



かなり未熟な理想像なのですから。「ママここ」のイメージワークをするうちに、



手放せるでしょう。


                        ママのための心の癒しより

                  
        ママのための心の癒しより 講座 http://www.narayun.jp/seminar/detail.php?id=322

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